最新情報
MINEOKA LIVE

タイル工場見学(乾式製法)

梅雨明けギリギリ前に岐阜県は多治見市にある

タイル工場見学に関西の同業仲間と行きました。

外壁リニューアル工事に必要不可欠な

【タイル工事】があります。

一般的にリニューアル工事は10年~15年毎にいたしますが

既存の施工してある外壁タイルは、ほとんど販売していません。

その時代の流行り?や新規のデザインなどにより生産中止いなっています。

しかし現在施工してあるタイルをタイル工場に送ると

同じように生産してくれますが・・・

制作までに3ヵ月~5ヵ月ほど納期が掛かります。

この疑問がいつもあり、工場には『なぜもっと早くできない?』と

問い合わせたことがあり、今回機会があったので工場見学しました。

img_1753
タイルには【湿式製法】と【乾式製法】があります。

【湿式製法】水分16~18%前後に調整した原料を真空押出し成型機により成形し、

乾燥・焼成しタイルを製造する方法です。

【乾式製法】水分7~8%程度に調整した原料を一軸プレスにより加圧成形し

乾燥・焼成しタイルを製造する方法です。

って事は知ってましたし、実際の製造方法も映像などで見たこともありましたが

実際の工場見学はかなり感動しました。

まず【乾式製法】の工場 立風製陶株式会社様の工場にhttp://www.rippu.com/index.html

調合した粉体を金型に入れ高圧のプレス機にて形成します。

img_1755
形成されたタイルは、焼き立てのクッキーの様な感じであり

その後、コンベアーで運ばれ着色します。ここではまだ表面に色がついておらず

特殊な製法の着色剤がスプレーにて吹き付けられます。

製品によっては1回~3回吹き付けられ、石模様もありました。

img_1751
その後出来立てのタイルは積み上げられ窯の中に!

今回の見学に行くまでは【窯】っていうのはピザとかを焼く石窯みたいのを想像してましたが

なんと!工場によって異なりますが50m~100mの長いトンネの様な【窯】でした。

img_1749
img_1750
img_1761
この長いトンネルをゆっくりと数日かけ焼き上げていきます。

最初は低い温度から徐々に温度をあげ 最高約1800度まで

その後ゆっくりと冷却し出来上がります。

ここで初めてタイル表面に色彩が浮かび上がります。

img_1756
技術の進歩が進んで、オートメーション化やITが発達しても

最後は昔ながらの人の感と受け継がれた知識があると

感銘しました。